Vol.886
うちの通信制高校に通う子のほとんどは、
不登校の子、又は不登校経験者の子。
中学1年生が中学2年生あたりから
不登校になった子が多い。
もしくは高校に入った直後か
2年生の終わりから。
長い間、家にいてやっとの思いで、
一歩を踏み出せた子たちです。
面談の時は、目が合わない
話ができない
うなずくことが精いっぱい。
それでも私は凄いと思う。
面談に来る気になっただけでも
えらい。とてもすごい。
面談が終わり、
数日すると連絡がある。
「子どもがそちらに行くというので
入学します。転学します。」と。
ここで私たちも気を引き締めて
彼等を受け入れる準備を始めます。
関わる職員全員が
彼等の特徴や性格や家族構成
不登校になったきっかけなどを。
言動や対応に気を付ける点を
すり合わせて慎重に。
せっかく来る気になったんだもの。
最初が肝心。
なんだけど、
お父さん、お母さんは
うちに来ることを決めた瞬間に
不登校だったことを忘れてしまったかのように
普通の高校生扱いをすることがある。
例えば初日から電車で通わせたり。。。
もちろん、来ません。。。。
だって、緊張してますし
ゲームで昼夜逆転して
起きれてないですし。
本当は学校になれるまでは
送迎をしてく欲しい。
もし、車を運転できる祖父母がいるお家は
週に2回ちゃんと学校に来れるようになるまでは
送迎していただけると安心です。
だけどなかなか難しいんですけどね。
お父さん、お母さんだって
仕事があるんだもの。
何とかならないかな~。
いい方法がないかな。
今時、お家にお母さんが
いらしゃるなんてめずらしい。
特にうちはシングルマザーの
家庭がほとんど。
全力で働いてますから。
これは決して甘やかしではない。
高校生なんだから。とか
前の学校の時は電車で行ってたから。とか
通用しない。
だって、自信なくしているんだもの。
大丈夫か?って来たら「うん」ていうけど
「うん」ていうしかないから
「うん」て言っちゃう子なんだもの。
やれることは精一杯やってあげたい
だって、やっと1歩踏み出せたんだもの
問題は、送迎できない家庭。
良い方法はないだろうか。
例えば介護タクシーとかみたいに
家から学校まで送迎
親の代わりに。
ずっとは必要なくて
転学してから
5,6回だけでいいんですけどね~。
だいたい1か月もすれば
子どもたちのほとんどが
自信を取り戻してきて
自分で通学できるようになります。
いろいろ悩んじゃいます。
では今日はこの辺で。
今日も最後まで読んで頂き
ありがとうございました。